2022/10/17 12:37

年金少なく掛け持ち、重労働でけが…高齢者の労働110番、相談続々

 

相談開始と同時にかかってきた電話の対応に追われる弁護士や労組のメンバーら=2022年9月16日午後1時、東京都新宿区の東京法律事務所で、東海林智撮影

 

相談開始と同時にかかってきた電話の対応に追われる弁護士や労組のメンバーら=2022年9月16日午後1時、東京都新宿区の東京法律事務所で、東海林智撮影

高齢者の労働問題に特化した電話相談「高齢者の労働110番」を開設したところ、2時間の受付時間に相談の電話が途切れず、50~70代から12件が寄せられた。

 

【写真】「ヤミ残業」の実態 出勤簿には時間外50時間、実際は…

 

相談電話は、高齢者の労働者が増加しているのを受け、敬老の日を前にした16日、東京都新宿区の法律事務所内に設置。

過労死など労働問題に取り組む弁護士、労働組合、カウンセラーらが相談を聞いた。

 

相談したのは男性7人、女性5人で、最高齢は70代後半だった。正社員は1人もおらず、ほとんどが非正規か委託契約(個人請負)で働いていた。

業種は製造業や運転、介護などで、事務職はおらず、全員が現場で肉体労働に従事していた。

 

内容(複数の相談あり)は労災に関するものが5件で最多、社会保険関係(3件)、賃金不払い(2件)などだった。

非正規で立場が弱く労災保険の適用を申請できないものや、個人請負で働いているために労災保険が使えないなど、深刻なものが目立った。

 

70代後半の男性は年金収入が月6万円台。

夫婦2人での生活が維持できないため働いているが、勤務先から労働時間を減らされて雇い止めを心配していた。

別の人は、低い年金額をカバーするため、複数の仕事を掛け持ちしていた。

 

ハローワークで「高齢者に向く仕事」として製造業の仕事を紹介されたが、重労働で肩をけがしたとの労災の相談もあった。

さらに、夜間の仕事で一晩中拘束されるが、待機時間(休憩時間)が長く設定されるため、拘束時間が長いのに低賃金だとの相談もあった。

 

電話相談を企画した一人の尾林芳匡(よしまさ)弁護士は「非正規など契約上弱い立場に置かれ、労働時間など高齢者に配慮した法的支援もない中で働いている人が多いという実態が浮かんだ。

高齢者が安心して働くためには何が必要かを相談などから分析して、政府に求めていきたい」と話している。

【東海林智】

2022/10/14 10:54

住宅ローンは「固定金利」と「変動金利」のどちらを選ぶべき?それぞれのメリットとデメリットも紹介

 

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固定金利と変動金利の違い

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2022/10/13 10:45

憧れて買ったタワマンだったが「ずっと住みたかったのに…」入居後に大後悔する、悲惨な事態

 

(※写真はイメージです/PIXTA)

 

東京都内を中心に、次から次へと誕生するタワーマンション。

好立地で設備は豪華、高層階なら眺望もいい……さまざまな魅力を感じて購入に踏み切り、そのおよそ7割は「ずっと住み続けたい!」と考えているとか。

満足度の高いタワマンですが、そこには「タワマンだから」のリスクも。

みていきましょう。

ずっと住み続けたい…タワマン購入者の7割が永住志向

 

永住意識も吹っ飛ぶ!?「タワーマンション」ならではのリスク

2022/10/12 10:45

「220円」皿4割に拡大 くら寿司、高価格すし強化

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できたてを売りにした高価格帯の定番すし。
同時に発売する新商品として過去最多の計19種類をそろえた=6日、大阪市中央区(田村慶子撮影)

 

回転ずし大手のくら寿司は6日、1皿220円と高価格帯に位置付けるすしメニューの構成比を、従来の3割から4割に引き上げると発表した。
出来立てや大振りのネタといった付加価値の高いすし計19種類を、8日から定番メニューに投入する。
一方で期間限定商品を含め、7割を占めていた1皿110円のすしは6割(約40種類)に減らす。
ウクライナ情勢や円安による物価高を背景に節約とぜいたくを使い分ける「メリハリ消費」が広がっている。
同社の岡本浩之取締役は、この日のオンライン会見で「ハレの日にぜいたくを楽しむ需要に応えることで店内飲食を強化したい」と説明。
たまのレジャーや外食にお金を使う傾向が高まっていることから、従来は期間限定で出していた高価格帯メニューを定番化することで客単価の向上を目指す。
高価格帯の新メニューは「巻きたて」「炙(あぶ)りたて」「揚げたて」「作りたて」の4本柱で構成。
揚げ物を作るフライヤーなどの調理機器を改良したほか、厨房(ちゅうぼう)の作業を見直すなどして効率化し、注文からの提供時間を短縮。
巻きずしはのりの上にシャリとネタを置いて出し、客自ら食べる直前にのりを巻くことでパリパリとした食感に。
また、マグロやハマチなどのネタも大振りにし、広報担当者は「よりぜいたくに味わってもらえるようにした」としている。
(田村慶子)

2022/09/29 10:33

飲食料品だけで2000品目、9月から値上げ…「ピーク」まだ先か

 

(写真:読売新聞)

9月も生活に身近な商品の値上げが相次ぐ。

民間調査会社の帝国データバンクによると、値上げは飲食料品だけで2000品目超に上るほか、衣料や家電、玩具など幅広い商品に及ぶ。

年初に値上げした商品の再値上げも増え、一段と家計の負担は増す。

 

雪印メグミルクはマーガリンやチーズなど46品目について、値上げや容量変更に踏み切る。

 

ミツカンは納豆9品を値上げする。カルビーの「ポテトチップス うすしお味」(60グラム)は1月に続いて2回目の値上げとなる。

 

サントリーホールディングスは輸入ワイン351商品を平均8%程度引き上げる。

 

霧島酒造も主力商品の芋焼酎「黒霧島」を8%程度値上げする。

主原料のブドウやサツマイモの価格が高騰し、包装や燃料代の負担も増えているためだ。

 

カジュアル衣料品店「ユニクロ」は、秋冬商品の一部を値上げする。

原材料価格や物流費の上昇を受け、定番のフリース「ファーリーフリースフルジップジャケット」を1000円、機能性肌着「ヒートテック(極暖)」を500円近く値上げする。

 

伊藤ハムは、仏ベル社製造の「キリ・クリームチーズ」の商品名を「キリ・クリーミーポーション」に変更する。

これまで乳固形分が40%以上の「プロセスチーズ」だったが、世界に複数あるレシピや1個あたりの大きさを集約して生産を効率化した結果、水分量が増えて乳固形分が40%未満となり、国内では「チーズ」と名乗れなくなった。

 

来月ピーク

 

帝国データバンクによると、飲食料品の値上げは10月にピークを迎え、9~11月の合計で1万品目に迫る勢いとなっている。

一方、政府は製粉業者などに売り渡す輸入小麦の価格を10月以降も現在の水準に据え置く方針で、値上げペースが落ち着くとの見方もある。